サラヤ株式会社へインタビュー!
- tedx-daikyo
- 3月21日
- 読了時間: 5分
こんにちは!今回はTEDxHiranoHighSchoolのインタビュー班が、サラヤ株式会社の小林芳幸 (こばやしよしゆき)さんにインタビューを行いました。お時間を頂きありがとうございます。

インタビュー班:サラヤ株式会社のアピールポイントは何ですか?
小林さん:世の中の衛生環境の改善のために手洗い石鹸液の販売をスタートさせたのが始まりです。 その後、高度経済成長期になり、化学物質の影響で河川が汚染されていました。そこで、 生分解性の高い植物由来のヤシノミ洗剤を東住吉区で作るようになったんです。 また、手荒れのひどい人にもやさしい洗剤というコンセプトでも製造しました。
インタビュー班:そんなに昔から今のSDGsにつながることをやっておられたのですね。
インタビュー班:次にサラヤ株式会社の興味深い活動について教えてください!
小林さん:2つお話します。 1つ目は、マレーシアのボルネオ島のお話です。サラヤの洗剤や石鹸の原料にはアブラヤシの実から取れたパーム油が使用されています。サラヤの看板製品であるヤシノミ洗剤もその1つです。環境に優しいと考えての原材料の選択でした。しかし、そのアブラヤシの栽培のために生産地ではプランテーションが拡大し、ボルネオ島のゾウが生息地を追われ、死んでいることがわかりました。環境破壊されていることに気づいた社長は以下のような改善案を出しました。
プランテーション化によって分断された森と森を繋ぐプロジェクトを提案しました。また、強度のある消防車のホースを編むことで橋を作ったんです。その上をやオランウータンなどの動物が通ることで分断された森の中を移動できるようにしました。
また、私たちの会社では、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)という団体に加盟し、パーム油を環境や人権に考慮して生産されたところから仕入れることに注力しています。


森を繋ぐ消防ホースの橋
2つ目は、アフリカのウガンダでのお話です。 ウガンダでは、食事を手で食べるため、衛生環境が悪く子どもが病気になりやすいという背景が あります。そこで、「100万人の手洗いプロジェクト」を通じてウガンダの手洗い習慣の普及に貢献しています。また、ウガンダの産業の発展を、国の発展につなげるため、原地でアルコール消毒液を作って、病院で使用さ せる取り組みをしたんです。消毒液はウガンダでは高価なのですが、ウガンダでよく栽培されているサトウ キビの搾りカスでアルコールを作ることで、安価に販売することができるようにしました。

ウガンダの手洗い
インタビュー班:インタビュー班:サステナブルな取組みが現地の衛生環境まで解決させてしまうのはすごいです!
インタビュー班:続いて、サラヤ株式会社が大切にしていることについて教えてください。
小林さん:私たちは『ビジネスを通して社会に貢献する』ことをモットーにしています。特に私たち の専門は保健衛生なので、治療ではなく、病気にならないための『予防衛生』に注力しています。 高度経済成長期のときに、工場の稼働で空気が汚染されてしまいました。そこで、喉を守るため に、うがいをするという習慣もサラヤが持ち込んだんです。工場でうがいをしてから入るこの習慣 もサラヤが始めたんです。このように、時代時代の社会課題に取り組んできたサラヤの今の挑戦は、海のプラスチック問題解決です。これはサラヤの 社長の夢を社員が応援していることで成り立っているんです。結構、サラヤは夢を応援する社員 が多い印象です。
インタビュー班:今では当たり前なこともサラヤさんから始まったんですね。
インタビュー班:なぜ小林さんはサラヤ株式会社に入ったのですか?
小林さん:私は、変わった入社方法なんですよね。大学時代はずっと少林寺拳法をしていて、創 業者が応援してくれていました。とある日、私が就職について考えている時に、創業者が「サラヤ 入ったらいいんちゃう?」と声をかけてくれました。そこから入社し、現在は部長になったというわ けです。29年間、部活動のご縁で働いています。私みたいに、意外と変わった入り方の人も多い のがサラヤ株式会社の特徴です。
インタビュー班:サラヤさんの自由な感じはとても面白いですね。

インタビューの様子
インタビュー班:どうして私たちTEDxHiranoHighSchoolにご協賛頂けたのでしょうか?
小林さん:TEDxHiranoHighSchoolが掲げている「挑戦」という部分がサラヤの方針と一緒だと感 じました。やっている事業は違いますが、大きくても・小さくても全く変わりません。そこに共感しま した。 インタビュー班:ありがとうございます!私たちもイベント準備のラストスパートに向けて頑張りま す! インタビュー班:最後に、会社の沿革を教えてください。 小林さん:戦後すぐである1952年当時、赤痢で亡くなる人が多かったんです。1年で12万人亡く なる病気だったんです。しかし、当時は固形の石鹸しかありませんでした。そこで液体石鹸を開 発したのが会社の始まりです。 その後環境に配慮するため、ヤシの実に着目して、洗剤を製造することにしました。また昔は、手の消毒方法としては、消毒液に浸す方法が主流でした。そこで、サラヤが浸けない消毒液(ア ルコール)を開発したんです。これが現在の手指消毒の原型になっています。このように、サラヤ は一貫して衛生・環境・健康を軸において活動しています。そして、現在はラカントやゼロカロリー 飲料にも着手しています。
インタビュー班:当時消毒が浸すものしかなかったことに驚きです。本日は興味深いお話を色々 ありがとうございました。
サラヤ株式会社さんは3/23のTEDxHiranoHighSchoolでブースを出展してくださいます。ぜひご参加ください!
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